ラボダイヤモンドとは
ラボグロウンダイヤモンドは、最先端技術を駆使して実験室(ラボ)内で人工的に結晶成長させたダイヤモンドです。
ジュエリー市場に登場して間もないながら、その卓越した美しさと革新的な製造プロセスが世界中で高く評価されています。外観・化学組成・結晶構造・物理特性のすべてにおいて天然ダイヤモンドと完全に一致しながら、ダイヤモンド活用の新たな可能性やトレーサビリティを実現する点こそが、ラボグロウンダイヤモンドの真価です。
では、その魅力の源泉を詳しく探ってみましょう。

ラボグロウンダイヤモンドって何?
ラボグロウンダイヤモンドとは、地中から採掘されたのではなく、実験室(Lab)で育成された(grown)ダイヤモンドのことです。純粋な炭素が結晶格子を形成する化学組成や、天然ダイヤモンドと同じ物理的特性を有しています。
本物のダイヤモンドですか?
GIA(米国宝石学研究所)やIGI(国際宝石学研究所)をはじめとする世界的に権威ある宝石学機関は、ラボグロウンダイヤモンドを正真正銘のダイヤモンドとして認定しています。
商業生産が始まったのはわずか10~15年前ですが、現在では多くの世界的ジュエリーブランドがラボグロウンダイヤモンドを取り扱っています。また、米国連邦取引委員会(FTC)も公式ガイドラインにおいて「本物のダイヤモンド」として分類しています。

天然ダイヤとラボダイヤの違い
本質的な違いは“いつ”“どこで”生まれたかだけ。
天然ダイヤと同じ化学・物理特性をもちながら、ラボグロウンダイヤモンドは短期間で完璧な品質に仕上がり、透明性が高く厳格に管理されたサプライチェーンでお届けします。
他の石との違い
CZ(キュービックジルコニア)やモアサナイトは、ダイヤモンドとは異なる鉱物です。
実物を比べるとその硬度・輝き・耐久性には明確な差があり、毎日のご着用で違いがはっきりと表れます。
Property / Material | Natural Diamond | Lab-Grown Diamond | Moissanite | Cubic Zirconia |
---|---|---|---|---|
Chemical composition | C (carbon) | C (carbon) | SiC (silicon carbide) | ZrO₂ (zirconium dioxide) |
Mohs hardness | 10 | 10 | 9.25 | 8.25 |
Refractive index (n) | 2.42 | 2.42 | 2.68 – 2.69 | 2.15 – 2.18 |
Dispersion (fire) | 0.044 | 0.044 | 0.104 | 0.058 |
Specific gravity | 3.52 | 3.52 | 3.22 | 5.6 – 6.0 |
Thermal conductivity | High | High | High | Low |
Visual appearance | Colorless to faint yellow; natural inclusions | Colorless to faint yellow; growth-line patterns | Slight gray tint; pronounced rainbow sparkle | Whitish brilliance; “oily” look |
Durability | Extremely high | Extremely high | High (somewhat chip-prone) | Moderate (can dull with wear) |
Grading certificate | Provided | Provided | Not provided | Not provided |
特性/素材 | 天然ダイヤモンド | ラボグロウンダイヤモンド | モアサナイト | キュービックジルコニア |
---|---|---|---|---|
化学組成 | C(炭素) | C(炭素) | SiC(炭化ケイ素) | ZrO₂(二酸化ジルコニウム) |
モース硬度 | 10 | 10 | 9.25 | 8.25 |
屈折率 (n) | 2.42 | 2.42 | 2.68 – 2.69 | 2.15 – 2.18 |
分散 (ファイア) | 0.044 | 0.044 | 0.104 | 0.058 |
比重 | 3.52 | 3.52 | 3.22 | 5.6 – 6.0 |
熱伝導率 | High | High | High | Low |
見た目の違い | 無色〜わずかに黄味/天然特有の内包物 | 無色〜わずかに黄味/機械で見ると成長線パターン | わずかにグレー・レインボーの輝き | 白っぽい輝き・オイル感 |
耐久性 | 極めて高い | 極めて高い | 高い(やや欠けやすい) | 中程度(摩耗で曇りやすい) |
鑑定書 | つく | つく | つかない | つかない |
見た目・品質
外観・物理特性
- 肉眼では判別不可能
ラボグロウンダイヤモンドは、肉眼では天然のダイヤモンドとまったく同じ見た目です。専門の宝石学者でさえ、結晶成長パターンや微量元素を解析する高度な機器を用いなければ、その起源を見分けることはできません―日常使いでは、その差を感じることはまったくありません。
品質評価(「4C」)
- ラボグロウンダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと同様に「4C」(カット、カラー、クラリティ、カラット)でグレーディングされます。
- GIA(米国宝石学研究所)やIGI(国際宝石学研究所)といった世界の主要な宝石鑑定機関が、同一の評価基準に沿ってグレーディングレポートを発行しています。
ダイヤモンドの種類と純度
- 天然ダイヤモンド:市場の約98%はType Iで、微量の窒素を含むためごくわずかに色味を帯びています。
- ラボグロウンダイヤモンド(無色):ほとんどがType IIaで、不純物をほぼ含まない最も純度の高いダイヤモンドです。抜群の透明度と輝きを誇ります。
まとめ
外観も鑑定品質も、ラボ育成ダイヤモンドはまぎれもない本物のダイヤです。輝きや耐久性は天然石と同等でありながら、純度が高い点も大きな魅力です。
持続可能性と倫理的配慮

社会的配慮
- 従来のダイヤモンド採掘は、児童労働や劣悪な労働環境、武力紛争への資金供与(いわゆる「血塗られたダイヤモンド」)と長年結びついてきました。キンバリープロセスなどの取り組みでリスクは低減されつつあるものの、グローバルなサプライチェーンは依然として複雑で、完全な透明性は担保できません。
- これに対し、ラボグロウンダイヤモンドは規制された施設で生産されるため、採掘に伴う人権侵害や搾取的労働を排除することが出来ます。製造バッチごとに起源を追跡できるため、天然石ではほとんど実現できないレベルのサプライチェーン透明性を提供します。
環境への配慮
- 天然ダイヤモンドの採掘には、大規模な土地掘削や生態系への影響、土壌・水質汚染、大量の鉱滓が伴い、重機や鉱石処理によるCO₂排出も少なくありません。
- 一方、ラボグロウンダイヤモンドは採掘を必要とせず、廃棄物や排水を最小限に抑えられます。とはいえ、成長プロセス自体はエネルギー集約型で、電気を沢山使います。が、多くの生産者が太陽光や風力などの再生可能エネルギーを活用し、CO₂排出削減に取り組んでいます。
まとめ
ラボグロウンダイヤモンドは、採掘に伴う社会的リスクを排除し、環境への影響を大幅に削減します。さらに、クリーンエネルギーへの継続的な投資により、その環境負荷低減効果は今後も一層高まっていきます。
広がる選択肢
ダイヤモンドジュエリーに求めるものは、その人のストーリーと同じく一人ひとり異なります。
「購入するとき、何を最も大切にしていますか?」とお尋ねすると、こんな答えが返ってくるでしょう:
- 自然が生み出す神秘と希少性
- 石そのものの大きさと美しさ
- 毎日身に着けやすいデザイン
- 手の届きやすい価格
優先順位は人それぞれですから、自分の価値観に合った選択肢を持つことが重要です。
その新たな選択肢として注目を集めているのがラボグロウンダイヤモンド。
アメリカでは既にダイヤモンド販売市場の約50%、中国でも約10%をラボダイヤが占めており、世界中でシェアを伸ばし続けています。

LANRIAは、天然のダイヤモンドと同じように美しく感動的なラボダイヤという選択肢を提供するために誕生しました。
ラボグロウンダイヤモンドは、天然石と変わらぬ真の輝きと耐久性を備えながら、より手頃で手に取りやすい存在です。お客さまの大切な節目をお祝いし、価値観を映し、世代を越えて永く輝き続ける一品をぜひご覧ください。